屋根裏より。

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Apple MusicとSpotifyどっちが優秀問題

 

 

音楽ファンの間でここ数年問われ続けている問題がある。それは「Apple MusicとSpotify結局どっちが優秀問題」である。

今回はこれをテーマに管理人なりのアンサーを皆さんに提供したい。ストリーミングサービスで悩んでいる方は参考にして貰えると嬉しい限りだ。f:id:OhSAMURAI_038:20180609135105j:image

 

 

 

▽UIの違い

 

まず明らかなものとしてユーザーインターフェース、通称UIの違いがある。正直ある一点を除いて両者のUIは同等に優秀。ではその一点とは何か。一覧表示した時にジャケット画像が見えるかどうかである。

Apple Music(以降A)の場合画像のように曲名の左側にジャケット画像が表示される。f:id:OhSAMURAI_038:20180609073737p:image

だがSpotify(以降S)の場合曲名が表示されるのみでジャケット画像はその曲を聴かないと(タップしないと)見る事が出来ない。f:id:OhSAMURAI_038:20180609073948j:image

私が長らくAを使っているからというのも大きいとは思うが、プレイリストを作ったり曲整理をする時にジャケット画像が一目で判るかどうかは結構重要だ。曲名を覚えていなくてもジャケットならわかるという経験は誰にでもあるはず。

 

▽レコメンド

次なる比較項目はレコメンドについて。Aは毎週土曜、Sは毎週月曜にユーザーの傾向から分析されたオススメ曲を紹介してくれるレコメンドプレイリスト機能が存在する。

あくまで個人的意見として聞いて貰いたいが、Aのレコメンド機能は正直イマイチである。Aのレコメンドはおそらく曲を高評価する'ラブ'機能やお気に入りにした曲の傾向から弾き出されているはずなのだが、毎回いわゆるビミョーなプレイリストを勧めてくる。このレコメンド機能の弱点というか特性として、'似ている曲'を抽出する為多くのジャンルを横断的に聴く人の方がよりレコメンド機能を評価していないように感じる。恐らくジャンルを絞って聴けばそれなりのレコメンドが受けられるのだろうが、やはりそもそもの傾向分析に難があるので....

 

ここまでAのレコメンド機能をボロクソに言ってきたが、かと言ってSが優れている訳でもない。SのプレイリストはAに比べれば確かにハマる曲の割合は高いのだが、結局ビミョー。ではどこがAと違うのかと言うと'ラジオ機能'である。

 

▽ラジオ機能

両者ともある曲に似た要素を持つ曲を瞬時に集めてプレイリストを作ってくれる機能 ラジオが存在する。ラジオと名乗っているが、実際の所レコメンド機能の一種である。前述のレコメンド機能が「何曲かから成るグループから共通要素を抽出してそれに該当する曲を紹介する」ものだとするならばラジオは「ある1曲に似た曲を紹介する」ものだ。こればかりは実際に試してみてとしか言えないのだが、Sのラジオは優秀でレコメンドプレイリストよりもDig時に効果を発揮してくれる。

Aにもラジオは存在するのだがウーンといった感じ。例を挙げるとJロックの曲からラジオを始めた筈なのに48系の曲が入ってきたりという具合。

 

▽プレイリスト機能

次に検討するのはプレイリスト機能について。両者とも多くの公式,非公式のプレイリストを聴くことが出来る。ここで異なるのはその種類だ。Aの場合「アーティストXのオススメ曲」や「〜が選ぶ20曲」という具合のプレイリストが殆どなのだが、SはドライブやBBQなどシーンに合わせたプレイリストがそれに加えて多くある。

 

▽Dig面

ここから先はよりオタッキーになっていくので興味がない方は飛ばしてくれて構わない。

音楽ファンの中にはまだ見ぬ良曲を掘り当てるべくDigと呼ばれる検索活動をする人がいる。管理人もこの1人なのだが、Digをする人間にとって優秀だと感じられるのは圧倒的にSなのだ。その理由を説明しよう。

 

まず最大の違いが数字。Sはアーティスト画面に飛ぶと人気の曲がどれくらい再生されているのか、そしてこの曲がいつ発売されたのかを確認する事が出来る。またこのアーティストが今月何人に聴かれ何人から登録されているのかを簡単に確認する事が出来る。

 

そしてアーティスト本人製作のプレイリスト。Sでは誰でも簡単にプレイリストを公開出来るが、これはアーティスト本人も勿論当てはまる。アーティスト本人のプレイリストでは自分が最近好きな曲や影響を受けた曲を紹介している事が多いため、高確率で良曲に出会う事が出来る。

 

最後はレーベル検索について。Digをする人間にとってレーベルは割と重要事項である。日本でレーベルと言うとSonyやVictorなどメジャー所が様々なジャンルのアーティストをサポートしている印象があるが、海外ではこれに加えて小規模のインディーレーベルのようなものが独自のセンスで集めたアーティストをサポートしている所がある(日本にも勿論あるにはある)。このようなレーベルは、ソウルならソウル特化ロックならロックだけという具合にジャンル専攻状態のところが殆どで、Digをする際このジャンル専攻型レーベルは非常に役に立つ。

Sでは小規模なものでもレーベル自身がアカウントを持ち、自社アーティストの曲をプレイリストに纏めて紹介している。だがAの場合レーベルは薄い文字で記されてはいるものの、ここからDigることは出来ないのだ。

 

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以上Apple MusicとSpotifyの比較である。個人的には「頻繁にDigりたい」という人はSpotifyがオススメだが「普段使いでいい」という人はApple Musicがオススメである。Spotifyの場合機能が多過ぎて普段使いする分には無駄な箇所がいくつもある。それなら洗練されたApple Musicの方が使い易いはず。

 

 

 

追記 2018/12/2

 SoundCloudも含めたオススメ利用方法について更新したのでこちらも是非。

 

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