SoundCloudは有能なのでは?という話
以前Apple MusicとSpotifyのどちらが優秀なの?という話をしたわけだが、あれから暫く経ち管理人は伏兵を見つけてしまった。
今回はそんなSoundCloudを全力で推していく回だ。
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▽とりあえず振り返ろう
前回の記事で明らかにしたApple MusicとSpotifyの違いは以下の通りである。
1.一覧状態でのジャケット画像の表示有無
2.レコメンド機能の性能差
3.ラジオやプレイリスト機能の充実度
4.digり易さ
総合的には、普段使いは前者で頻繁に曲を探す人は後者がオススメという結論を得た。
今回も普段使いはApple Musicがやはり優秀ということには変わりはない。問題はdig性能になってくる。
▽SoundCloud通称サンクラの長所
まず皆さんにお伝えしたいのは、サンクラは無料である ということだ。有料版へのアップグレードも可能ではあるがこちらはあくまで音楽を供給する側がメタデータを確認出来るバージョンで、聴くだけなら有料版は全く不要である。
また無料プランSpotifyにあるような広告が表示されるデメリットもサンクラにはないため、月額料金を払わずとも快適に過ごすことが可能となる。
そして特筆すべきはそのレコメンド性能。Spotifyのレコメンドは毎週金曜日に更新されるRelease Raderプレイリスト及び毎週月曜日に更新されるDiscover Weeklyの2種類が存在する。前者はその週の新譜から基本に抽出し、後者はユーザーデータから好みの曲を全範囲から集めるという仕様だ。
SoundCloudの場合は1週間の内で数回更新されるMore Of What You Likeというコーナー/プレイリストがレコメンドに該当する。これはユーザーデータを分析するというよりも、ユーザーがコレクションへ保存した曲1つずつに対して似ている曲をプレイリストにしてくれる機能である。一見するとSpotifyやApple Musicのステーションに似ているが(ここから先は管理人の感覚なので主観的)More〜はその曲の属性やメロディそして構成や音感などラディカルな部分からレコメンドしてくれている(気がする)。
(例えばApple Musicで、日本のマイナーなロックバンドだったり東南アジアのトラックメイカーの曲をステーションすると似ている曲というよりも[日本のマイナーなバンド][アジアのトラックメイカー]という属性に該当する曲が選出されてコレジャナイ感を覚えることがよくある。)
加えて、SoundCloud Weeklyという総合データ分析タイプのプレイリストも存在する上にHome画面でArtists You Should Knowというコーナーからオススメのアーティストに直接飛べる機能も。
▽総合評価
ここで皆さんに残念なお知らせをしなければいけない。SoundCloudはオフライン利用するためのダウンロード機能が、無い。
したがって最初にお伝えしたように普段使いでつまり出先でSoundCloudを利用するのはオススメしない。ネット環境がある状況で曲を探すというシーンがメインになる。以上から導き出される総合評価としてはこうなる。
・普段使い→個人的にはApple Music
・Digるのが好き→Spotify有料プランもしくはApple Music &SoundCloud二刀流
SoundCloudは曲探し専用にするのがベターな落とし所だろう。Digるのが好きという人は必ず外でも音楽を聴くわけでSoundCloudのみとなると厳しい部分がある。ということでダウンロードするのはApple Music/Spotifyで、補助的にSoundCloudでレコメンドをチェックするという利用スタイルが現状ベストだと思う。
またこれまでApple MusicもしくはSpotifyの一本使いだった方なら経験しているはずだが、これらのレコメンドはその週にマイリストへ追加したり頻繁に聴いた曲に大きく影響される。例えばアンビエント系の曲をレコメンドして欲しいのに、ヒップホップの新譜が公開されて聴きまくるとその影響が直接レコメンドに、こんなことが良くある。これを避けるために自分が今探したい特定のジャンルの曲だけをSoundCloudでlikeし、そのジャンルの感度を一方的に研ぎ澄ましていくという方法もある。
あくまで利用は無料なので皆さんも是非利用してどんどんDigしていってほしい。