新人発掘プロジェクト Vol.4 ダーク&クールなエレクトロソウルに酔いしれろ! kodämaが最高。
最近管理人はフランスのインディーシーンをディグるのがブームなのだが、今回はその最中に見つけたアーティストを紹介しよう。
Kiala OgawaとThomas Hugenelで結成されたKodämaはパリに活動拠点を置くエレクトロソウルデュオ。ボーカルのKiala Ogawaはアフロビートの創始者と云われるFela Kutiのギタリストを父に持つ才女で、最新作では父との共演も。さらに彼女の母親は日本人だそうで主に日本や西アフリカ系の音楽から大きな影響を受けている(日本語も上手)。
音楽的な特徴としては
・アフロビート由来の重厚な打ち込み
・ジャジーソウルとエレクトロの調和
が挙げられるだろう。特に後者が管理人の推しポイントで、WonderやTeru Teruでその片鱗を覗かせている。
と書いてはみたが結局ただただカッコいいのである。いまだかつてこんなにお洒落なテルテル坊主の歌があっただろうか?
また名前であるKodämaも日本語の'こだま'が元のようでエコーしていくような彼らの音楽性にピッタリ。余談だが'こだま'には木霊という意味もあり、2016年リリースの1stEPの最初に収録されている「Palo Santo」が聖なる樹を意味することからダブルミーニングで付けているのかも?
では最新EP『Black Cloud』を紹介。まずは「Jam With Soseki」をどうぞ。
この曲の特徴はやはり後半のポエトリーリーディングだろう。笑 「・・・とどまるなれ〜」が印象的だがこの詩はどうやら正岡子規の作品【行く我にとゞまる汝(なれ)に秋二つ】が元ネタのようで、調べてみると正岡子規の学友 夏目漱石との別れの句らしく曲名Jam With Sosekiとも符合する。本人たちに何故この曲を作ったのかぜひ聴いてみたいところ。
ちなみにこのEPには他にも直接詩を読むパートが挿入されている。
続いて「Water No Get Enemy」。こちらはFela Kutiのカバー曲で原曲よりも陰鬱な構成でジャジーソウル感溢れるトラックに。
日本との親交が深いKialaは実はSoil&Pimp Sessionsの今年リリースの最新アルバムDAPPERにもゲストボーカルとしてyahyelの池貝峻と共に参加しているのでこちらも興味のある方は是非!
今回はこの辺で。